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研究概要

本研究室では、複数の知的な主体(エージェント)が存在するシステムである “マルチエージェントシステム” に関する研究を進めています。特に、利己的なエージェントが複数存在する場合に必要となる、集団の意思決定を進めるルールの設計に関するメカニズムデザイン(制度設計)に関する研究、協調的なエージェントが複数存在する場合の行動の調整を行うための分散制約充足に関する研究、ゲームが繰り返し実行される繰り返しゲームでの均衡解析等の研究を進めています。具体的な研究対象としては、人間・エージェント混在系における組合せオークション(電子商取引)、施設配置問題、安定結婚問題(マッチング)、センサネットワーク(不確実な状況下での最適なプランニング)などがあります。

研究テーマの一例

メカニズムデザイン(制度設計)とは、複数の人間/エージェントが何らかの社会的決定(商品・サービスの売買や政策決定など)をする場合に、 ある望ましい結果(例えば社会的な効率性/最適性)をもたらすような相互作用のルールを設計することをいいます。しかし、各参加者(消費者や自治体住民など)は利己的であり、ルールを守ることは期待できません。そこで、ルールを守ることが各参加者の利益になり、社会的に望ましい結果が得られるようなルールの設計が要求されます。

例えば、卒業研究の配属に関しては、学生の希望を最大限に尊重し、公正かつ駆け引きが不要な配属の決定方式が望まれます。この問題は安定結婚問題と呼ばれる問題に帰着され、ゲール・シャプレー方式と呼ばれる理論的に優れた方式が1960年代に提案されており、研修医配属等の事例に用いられています。しかしながら従来方式は、各研究室に最低一人は学生を配属する制約条件を満たすことができませんでした。本研究室では、このような現実的な制約を満たし、学生にとって正直な希望を述べることが最適となる方式を開発し、2011年より、電気情報工学科での卒業研究配属に採用されています。

キーワード

マルチエージェントシステム、メカニズムデザイン、ゲーム理論、ミクロ経済学、探索/制約充足、最適化、電子商取引、オークション、マッチング、繰り返しゲーム